
ここに書いてあること
キャンシーのレビューをみていますと、
- すぐに、使い果たしてしまった
- 量が少ない
という旨の低評価がいくつか見受けられます。要は、量が少なすぎる、高価だ、と意見を持つ人たちがいるわけです。今回は、この「キャンシーの薬液が少ない問題」について記事にしてみました。
キャンシーは、5mL容器が2本入っています。他の同じNAC目薬で、10mL 1本という商品もありますが、キャンシーは小分けされているので、薬液が新鮮な状態が保ちやすいので良い設計だと思っています。
キャンシー、何滴使える?
さて、キャンシーは「何滴」使うことができるのか、ざっと計算してみましょう。
点眼の時の液滴の直径が、仮に、D=4mmΦとすると、その体積は、
液滴一滴の体積 V= (4/3)×πr^3 ≒33.51 (mm3) =0.03351(mL)//
となります。一本の容器に5mL入っていることになっていますので、
5mL÷0.03351 mL = 149.2 ≒149滴//
2本では、
149.2×2 ≒ 298滴
つまり、5mL2本で、298滴使用できる計算になります。
次に、1日の使用量を計算してみます。1眼2滴づつで、両目に点眼し、1日2回使う場合、1日8滴使用することになります。したがって、
298(滴/10mL) ÷ 8(滴/日) ≒ 37(日)
となり、キャンシー1包装(10mL)で、一か月と1週間使用できる、ということになります。
実際は、液滴が大きくなりすぎたり、点眼に失敗する、完全に薬液を使いきれないなど、がありますので、1ヵ月使えるかどうか、だと思います。
また、「愛犬の白内障が早く治るよう」にと、一回の点眼量を、1眼あたり3滴にしたり、1日3回点眼する人もいるでしょうから、そんな場合は、半月ぐらいしか持たないとか、劇的に、使用可能期間が減ることになります。キャンシーの「量が少ない」などと言っている人たちは、きっと、こんな使い方になっているのでしょう。
愛犬の白内障が改善すれば、全然高価ではない。
ユーザーの人は、わがままなもので、上記のような量しか入っていないことから「高い目薬だ」などと、いうわけですが、私は、そんなことはないと思っています。
白内障手術を受けることを考えてみてほしいのですが、キャンシーの処方は、とても安価で、安全な方法だと考えます。犬白内障手術では、極めて高額な費用が発生する上に、愛犬へのダメージがとても大きいものになるからです。
以下の拙著では、すぐに使い切ってしまうからという理由とは別に、別の「点眼量を減らした方がよいわけ」について説明しています。参考にしてみてください。