
目次
ここに書いてあること
Nアセチルカルノシン目薬が、犬の白内障の目の濁りを改善すると言われていますが、どのようなメカニズムなのかを、解説しています。
目の濁りの改善のメカニズム。どのように効くのか?
CAN-C (N-アセチルカルノシン)は、なぜ、犬の白内障に効果があるのでしょうか?
キャンシーのサイトには、そのメカニズムが記載してあります。
ざっくりと要約すると、次のような内容になっています。
<N-アセチルカルノシンの白内障を予防・改善するメカニズム>
- 白内障は、水晶体のタンパク質とアスコルビン酸塩との架橋により、硬化・白濁したもので ある。
- N-アセチルカルノシンと、そこから眼球内に放出されたカルノシンは、効果的に抗糖化剤として作用し、これらの形成された結合を切断する。
- また、N-アセチルカルノシンは、白内障発生に関与する物質のラジカル※を除去するのを助ける。
※ラジカル…不対電子を持つ化学種のことで、きわめて反応性が高い。 この存在により白内障を進行させる役割をしていると考えられる。
水晶体タンパク質の架橋を防止および逆転できる!
上記のメカニズムにより、
・N-アセチルカルノシンは、水晶体タンパク質の架橋を防止および逆転させることができる、
→ つまり白濁化した水晶体を透明化できる、
と考えられています。
これまで、一旦、白濁化した水晶体はもとには戻らないとされていましたが、N-アセチルカルノシンの投与により、水晶体タンパク質の架橋を防止、
そして、逆転ができると主張しています。
キャンシーの効果を説明した動画です。動物実験(犬)で、白内障が改善している様子を示しています。↓
※上記動画では、ヒトの白内障を対象に解説を行っていて、その中で動物実験で行われた犬での実験結果について触れている形となっていますので、ご了解ください。
ヒトの方が効果が表れやすい
上記は、動物実験(犬)での話です。人間でも高齢になると白内障になる人は多いので、ヒトでもどうなの?という話になりますが、動画によれば、ヒトと違い、犬の場合、有効成分カルノシンを破壊するカルシナーゼという酵素を持たないため、顕著に効果が表れやすい、つまり、ヒトの場合より、白内障に効きやすいということです。
動画によれば、ヒトと違い、犬の場合、有効成分カルノシンを破壊するカルシナーゼという酵素を持たないため、顕著に効果が表れやすい、つまり、ヒトの場合より、白内障に効きやすいということです。
犬、毎日4滴×1ヵ月で改善!
以下の写真は、キャンシーによる、犬の白内障の治癒例(CAN-C解説サイト)です。
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[ 上…処置前、 下…処置後(毎日4滴、1カ月後) ]
左図は、白内障の犬の瞳の様子で、何か氷の結晶のようなものが見えますが、これが白内障の原因となっている白濁のようです。そして、毎日4滴、一か月のキャンシーの処方した後の様子が右図です。白内障の原因となっている結晶状のものが少なくなってきているのがわかります。
わずか1カ月でこれだけ改善しているので、個体によるでしょうか、半年も治療を続けると相当改善するのでは、と期待させる内容になっています。