
ここに書いてあること
千寿製薬が製造、販売している「イヌ老年性初発白内障進行防止剤 ライトクリーン」は、同社のヒト用の「老人性白内障治療剤 カタリンK」を犬向けに転用したものであるとのことですが、実際、商品がどのような表示になっているのか、比較してみました。
ライトクリーンとカタリンKの比較
下表は、説明書を基に、ライトクリーンと、カタリンKを比較したものです。ちなみに、カタリンには、「カタリン」と「カタリンK」がありますが、溶解液に投入するための固形の薬品の形状で区別されています。カタリンは錠剤、カタリンKは顆粒(=ライトクリーンと同じ)となっています。
商品名 | ライトクリーン LIGHT CLEAN | カタリンK カタリンK点眼用0.005% |
製造販売元 | 千寿製薬株式会社 | 千寿製薬株式会社 |
薬効分類名 | イヌ老年性初発 白内障進行防止剤 | 老人性 白内障治療剤 |
成分及び分量 [一包 (87mg)中] | 顆粒:ピレノキシン 0.75mg 添加物:タウリン、ホウ酸、ホウ砂 溶解液の添加物:ホウ酸、 イプシロン-アミノカプロン酸、 塩化カリウム、 パラオキシ安息香酸メチル、 クロロブタノール、 溶解後の点眼液は、 1mL中ピレノキシン0.05mgを含有。 | 顆粒:ピレノキシン 0.75mg 添加剤 タウリン、ホウ酸、ホウ砂 溶解液の添加剤:ホウ酸、 イプシロン-アミノカプロン酸、 パラオキシ安息香酸メチル、 クロロブタノール、等張化剤 1mL中 ピレノキシン 0.05mg |
効能又は 効果 | イヌ老年性初発白内障 | 初期老人性白内障 |
用法及び 用量 | 顆粒を溶解液に用時溶解し、 1回1~2滴、 1日3~5回点眼する。 | 顆粒を添付溶解液に用時溶解し、 1回1~2滴、 1日3~5回点眼する。 |
副作用 | (1)本剤の投与により、 眼瞼炎、結膜充血、 流涙を起こすことがある。 (2)副作用が認められた場合には、 投与を中止するなど 適切な処置を行うこと。 | 次の副作用があらわれることが あるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を 行うこと。 過敏症:眼瞼炎、接触皮膚炎 眼:びまん性表層角膜炎、 結膜充血、結膜炎、刺激感、 そう痒感、霧視、眼脂、 流涙、眼痛、眼の異常感、 眼の異物感 |
以下に商品の写真を示します。


ライトクリーンとカタリンKの違いとは?
ライトクリーンとカタリンKとの違いは、成分表で判断する限り、塩化カリウム、等張化剤の有無、だけでほとんど差がなさそうでした。