従来の目薬

【ライトクリーン】従来目薬ライトクリーンはどれくらい効果があるのか?

 
ライトクリーンです。

ここに書いてあること

犬が白内障と診断されたら、たいてい、千寿製薬のライトクリーンが動物病院で処方されるわけですが、どれくらい効果がありそうかについて、記事にしています。

ライトクリーンは、イヌ老年性初発白内障進行防止剤

ライトクリーンの商品の箱をみれば書いてあるのですが、白内障を改善する効果はありません。書いてあるとおり、あくまで、「白内障進行防止剤」、つまり、進行を遅らせるだけです。実際に、製造元の千寿製薬が発行している、ライトクリーンのカタログの、臨床試験の結果をみてみると、16%で改善したとあるものの、過半数以上の73%で不変だった、との結果が示されています。

ライトクリーンの臨床試験の結果(ライトクリーンのカタログより抜粋)

また、ネット上のライトクリーンの使用者のレビューを見ると、何とか白内障の進行防止になっている程度で、なんというか、効いているのかどうか、よくわからない、そんな感じでした。

【ピレノキシン系目薬】「薬の有効性は、客観的な根拠に欠けている」(厚生省)

2002年に厚生省により、白内障診療ガイドラインに関する報告書が出されていて、その中で、ピレノキシン系目薬の有効性についての見解が出されています。これはヒトへの処方のお話です。

端的にいうと、

「ピレノキシン系目薬は、根拠となるデータが不十分であった」

という内容になっています。ヒト用のピレノキシン系目薬というと、カタリン(千寿製薬)カリーユニ(参天製薬)、などがあります。この記事で話題にしているライトクリーンは、同じ製薬会社が製造しているヒト用のカタリンを、ほぼそのままイヌ用に転用しているものです。

つまり、厚生省が、ピレノキシン系目薬である、カタリン、すなわち、ライトクリーンも同様も、同様に「根拠となるデータが不十分であった」と言っている、ということです。

(参考)<報告書>
「厚生科学研究補助金 21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野
科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究(H13-21EBM-012)」

(出典)厚生労働省委託事業 公益財団法人日本医療機能評価機構 Mindsガイドラインライブラリ

その内容とは?

報告書から、該当の部分のみを抽出すると、以下の内容となっています。

「ピノレキシンが有効であるという報告は、症例数が少ないこと、肉眼で行われた写真による混濁変化判定の非客観性等の問題があった。」

「承認済の点眼薬、内服薬共に有効性を検討したランダム化比較試験がないか、あってもきわめて少なく、十分に検討されていなかった。 その数少ないランダム化比較試験においても、症例数が少ないことや、効果判定に自覚検査の矯正視力が用いられていること、混濁変化判定の写真撮影の再現性、評価方法が不明確で客観性を欠いていた。」

「したがって、初期老人性白内障に対し、承認済の点眼薬(ピノレキシン、グルタチオン)等の投与を考慮しても良いが、十分な科学的根拠がないため、十分なインフォームドコンセントを得た上で使用することが望ましいと考えられた。」

ライトクリーン(ピレノキシン系目薬)は効果がない?

 上記の報告書では、ライトクリーン(=カタリン)は効果がない、効かないと言っているわけではなく、報告書作成にあたり、再度、調べてみたらデータが不十分だったことがわかった、と言っているのです。

 カタリンは40年前とか、相当昔に開発、販売開始された目薬なので、当時は、承認が緩かったのでしょう。

 承認薬のピレノキシン系目薬(ライトクリーン)で、その程度のバックデータであるならば、非承認であるとはいえ、改善の効果が見られる場合のあるNアセチルカルノシン系目薬を試す価値は十分にあるように思います。


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