
ここに書いてあること
犬白内障目薬のライトクリーンの口コミはどのようなものがあるかを、記事にしています。
注意事項ですが、ライトクリーンの口コミがネット上で、データを探し出せなかったので、同じピレノキシン成分で、同じメーカー(千寿製薬)から販売されている、ヒト用の白内障の「カタリンK」を犬の使ったレビューを代用しています。カタリンKは、ライトクリーンと似ているというレベルではなく、ほとんど同じであり、カタリンKはヒト用の目薬なのに、動物病院で普通に犬に処方されているくらいです。
ライトクリーン ≒ カタリンK です!
ライトクリーンの口コミが知りたいのに、カタリンKのものを使って意味があるのか?と思われるかもしれませんが、これらは同じものとしていいでしょう。
本ブログでは、【ライトクリーン】ライトクリーンはカタリンと同じらしい #A56 で記事にしていますので、参考にしてください。参考までに、同記事から、以下に、比較表を抜粋します。
商品名 | ライトクリーン LIGHT CLEAN | カタリンK カタリンK点眼用0.005% |
製造販売元 | 千寿製薬株式会社 | 千寿製薬株式会社 |
薬効分類名 | イヌ老年性初発 白内障進行防止剤 | 老人性 白内障治療剤 |
成分及び分量 [一包 (87mg)中] | 顆粒:ピレノキシン 0.75mg 添加物:タウリン、ホウ酸、ホウ砂 溶解液の添加物:ホウ酸、 イプシロン-アミノカプロン酸、 塩化カリウム、 パラオキシ安息香酸メチル、 クロロブタノール、 溶解後の点眼液は、 1mL中ピレノキシン0.05mgを含有。 | 顆粒:ピレノキシン 0.75mg 添加剤 タウリン、ホウ酸、ホウ砂 溶解液の添加剤:ホウ酸、 イプシロン-アミノカプロン酸、 パラオキシ安息香酸メチル、 クロロブタノール、等張化剤 1mL中 ピレノキシン 0.05mg |
効能又は 効果 | イヌ老年性初発白内障 | 初期老人性白内障 |
用法及び 用量 | 顆粒を溶解液に用時溶解し、 1回1~2滴、 1日3~5回点眼する。 | 顆粒を添付溶解液に用時溶解し、 1回1~2滴、 1日3~5回点眼する。 |
副作用 | (1)本剤の投与により、 眼瞼炎、結膜充血、 流涙を起こすことがある。 (2)副作用が認められた場合には、 投与を中止するなど 適切な処置を行うこと。 | 次の副作用があらわれることが あるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を 行うこと。 過敏症:眼瞼炎、接触皮膚炎 眼:びまん性表層角膜炎、 結膜充血、結膜炎、刺激感、 そう痒感、霧視、眼脂、 流涙、眼痛、眼の異常感、 眼の異物感 |
以下に商品の写真を示します。


上記の比較表を見るとわかるのですが、等張化剤※の有無を除いて、公表されている目薬の成分は、ライトクリーンとカタリンKで全く同じであり、ほとんど、同じものと言っていいでしょう。
※ 等張化剤…浸透圧を体液に合わせる為に薬剤などに加える添加剤の一種
口コミの調査の概要
口コミのデータの引用先について、下表に示します。
項目 | 内 容 |
対象の犬白内障目薬 | カタリンK点眼用0.005%(ライトクリーンとほぼ同じ成分) |
データ入手先とデータ数 | ・うさパラ データ数 60、内 有効データ数 17 ・オオサカ堂 データ数 17、内 有効データ数 9 全データ数 26 |
レビューデータ選別について | 対象データについて、犬に点眼したもののみを取り出した。 |
※ アマゾン、楽天などでもライトクリーンは販売されていますが、口コミ、レビュー情報が掲載されているサイトを見つけることができませんでした。
口コミの主な概要
カタリンK(≒ライトクリーン)の口コミ、レビューの概要は以下のようでした。
<口コミの概要>
- 有効な口コミのほとんどは、「点眼による犬白内障への効果があるのかどうかがわからない(=「不変」という評価)」、か、「進行を遅らせている(=「やや悪化」という評価)」というものであった。
- 犬の白内障が、明らかに悪化した(=「悪化」という評価)というものは、1件しかなかった。
- 点眼による副作用(充血、流涙など)の発生が書かれたレビューはなかった。
- 犬白内障が、少し改善した例(=「やや改善」という評価)が意外にあって、驚きであった。
- 「犬白内障が改善して、眼の白濁が透明になった」(=「改善」という評価)は1件もなかった。
- 白内障以外の症状の目やになどの、効果がある様子。
口コミをまとめたものを、お見せできるといいのですが、勝手に貼り付けることができないので、以下から、確認してみてください。
ライトクリーンの口コミを見てみる(うさパラ)
ライトクリーンの口コミを見てみる(オオサカ堂)
ライトクリーンは、犬白内障への進行防止についての効果が疑問視されているのを散見していたので、これを裏付けるような結果になっていると思いました。
これでは少しわかりにくいので、事項で、データをグラフ化してみました。
グラフ化してみた!
対象のデータについて、犬白内障への効果が記載されていた口コミ、レビューを選別し、これらから犬白内障への効果を、本ブログで既に実施している判定基準に基づき、
「改善」、「やや改善」、「不変」、「やや悪化」、「悪化」
の5段階で判定し、グラフにしました。

グラフからわかるように、口コミの結果は、前項で述べたような、
「犬白内障への効果があるのかどうか、わからない」
という、「不変」あるいは「やや悪化」が多い結果を反映しているものになっています。
データ数が少なすぎるので、このデータから傾向を読み取るのは難しいのですが、ライトクリーンの臨床試験データに似た形にはなっています。傾向としては出ていると思っています。
ちなみに、ライトクリーンの臨床試験データを同じようにデータにしたものを以下に示しました。

その他、口コミから読み取れること
その他に、カタリンK(≒ライトクリーン)の口コミ、レビューから参考になるかもしれないことがありましたので、下記にまとめました。
<その他、口コミから読み取れること>
- レビューには、「予防」と書かれているが、今は白内障ではないのでこれから発症しないようにという意味での「予防」ではなく、現在、既に白内障を発症していて、これ以上進行しないことを「予防」と表現している人が、何人もいる。
- レビューのほとんどは、犬白内障の効果についても記載がなく、効果がうかがえない内容だった。←データからははずしています。
- 点眼により、目やにが改善したものがあった。
- レビューは、犬の白内障の進行が遅くなることを期待していて、「改善」することはほとんど期待していない。
まとめ
ライトクリーンは、犬の白内障に対し、全然、効果がないと思っていましたが、一定の効果があるようで、私には意外でした。
レビューをみると、ライトクリーンのことしかご存じなくて、Nアセチルカルノシン目薬のシーナックなどのことをよく知らないという方が多くおられるようでした。
以下に、
「シーナックがどれくらい犬白内障に効くのか?」
について、まとめていますので、ぜひ、ダウンロードしてみてください。無料です。