
ここに書いてあること
白内障用の目薬もいくつかあって、カリーユニという商品があります。これは、犬用ではなく、ヒト用の目薬です。本記事では、このカリーユニについて解説しています。
カリーユニの概要、現在の状況
カリーユニは、参天製薬が販売する、ピレノキシン系の老人性白内障治療点眼剤です。つまりヒト用で、犬用ではありません。千寿製薬のカタリンの後発品となります。
こちらのサイトによれば、今まではカリーユニでしたが、次のように、名称が変更になるそうです。
- 変更後の名称:ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」(旧名称は、カリーユニ点眼液0.005%)
- 新販売名の薬価基準収載日:2020年12月11日
- 旧販売名の経過措置期間満了日:2021年3月末日( 注)経過措置期間は2021年3月の官報告示にて2021年9月末日まで延長される見込みです。)
カリーユニの主な仕様
以下にカリーユニの主な仕様を記しました。
商品名 | カリーユニ点眼液0.005% (老人性白内障治療点眼剤) |
成分 | ピレノキシン、 エデト酸ナトリウム水和物、 ベンザルコニウム塩化物、 濃グリセリン、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、 pH調節剤 |
効能又は効果 | 初期老人性白内障 |
用法及び用量 | 用時よく振り混ぜたのち、 1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。 |
製造販売元 | 参天製薬株式会社 |
ライトクリーンと何が違うのか?
犬用の白内障の目薬といえば、ライトクリーン(千寿製薬)です。そして、同社のヒト用の白内障の目薬がカタリンとなります。ちなみに、製品のリリースの順序は、カタリン(1958年12月)のあとに、ライトクリーン(1994年3月)が発売されています。もともとあったヒト用のカタリンを、犬用に(ほぼ)そのまま展開したものがライトクリーンです。
カリーユニは、この千寿製薬のヒト用のカタリンの後発品となります。(カリーユニの発売開始は、1992年7月)つまりは、ライトクリーンとカリーユニは同様な目薬になります。
(参考)ライトクリーンの説明書、カタリンの説明書、カリーユニの説明書
ライトクリーンと同じ。使うならライトクリーンを使おう
もし、あなたが愛犬にピレノキシン目薬を点眼しないといけない、という場面になったのであれば、わざわざ、ヒト用のカリーユニではなく、犬用のライトクリーンを使用するのが、正規な使用方法といえるでしょう。