
ここに書いてあること
普通の、愛情ある犬の飼い主さんであれば、毎日、愛犬の健康状態を確認しているはずなので、健康に異常があればすぐに対処するものです。愛犬の眼の状態についても毎日チェックしているでしょうから、目に白い濁りなど異常があれば動物病院に連れていくなどの処置をするでしょう。
しかし、中には、飼い主が高齢なので目が悪く確認しずらいいなど、さまざまな事情で、そこまで愛犬の眼のチェックができず、あるいは、チェックできていても、飼い主が多忙なために対処できずに、愛犬の眼に白内障の兆候が表れていても、放置してしまう場合があります。
今回は、愛犬が白内障になってしまったが、結果として放置してしまった場合、白内障はどうなるのか、について記事にしています。
放置すると白内障は進行する!
いきなり「結論」ですが、放っておけば犬の白内障は進行します。そして、その進行の速度は、状況によって異なります。
既出(記事あり)のように、犬の白内障を発症年齢で分類する場合、次の3つに分けることができます。
- 先天白内障
- 若年白内障
- 老年内障
1の先天白内障(遺伝など)や、3の老年白内障の場合は、進行が比較的ゆるやかなのですが、2の若年白内障の場合は、進行が早く、あっという間に、眼の白濁が進んで、真っ白になってしまいます。白内障の進行が速いことでよく知られている糖尿白内障も、この2の若年白内障に分類されています。
放置しても、白内障が止まってくれたり、自然に治ったりはしない。
上記のように、犬の白内障は進行していきますので、放置しておけば、徐々に白内障は、白濁化の速度が多少、速いか、遅いか、ということはあるでしょうが、水晶体がどんどん白濁化していきます。放置しておいても勝手に、自然に治ることなどはありません。
そして、水晶体の白濁により、犬の視界は、悪化していく、やがて、なにも見えなくなります。失明ということです。
失明ということだけすめばいいのですが、白内障の進行すると、場合によっては、ブドウ膜炎、水晶体脱臼や、緑内障などを発症する可能性があります。したがって、白内障を放置しておくと、痛みで苦しめることにもなりかねないので、何らかの対処が必要になります。
毎日のチェックはとても大事
それまでは、なんともなかったけれども、突然、犬が白内障を発症し、どんどん真っ白になってしまった、というのはよくあるケースのようです。やはり、毎日の愛犬の健康チェックは大事ですので実施するようにしましょう。