
ここに書いてあること
愛犬を長年に渡って飼っていて、やがて、初めて、愛犬も白内障になる場合がある、と飼い主が気づいたとき、「犬の白内障は治ることがあるのだろうか?」と思い悩むことになるでしょう。
本記事では、「犬の白内障が治るのか?」について、以下の観点から書いてみました。
- 手術編
- 目薬編
- サプリ編
- 放っておくとどうなるのか?
既に、本ブログで触れている内容になりますが、改めて整理してみます。
今回は、「手術編」です。つまり、「手術で犬の白内障は治りますか」ということについて書いてみます。
獣医曰く、「治る」→ 手術すればですが…
獣医にとっては、犬の白内障の治療といえば、犬の白内障の手術を受けるということになっているようで、これは、ネット上の動物病院のサイトによく書かれていることです。
白内障手術とは、普通、犬の眼の濁った水晶体を取り出してしまい、眼内レンズを入れ込む、ということなのですが、これは、犬の白内障が治るというよりは、犬の体の一部を入れ替えてしまっているので、改造のような印象です。それって、治るというのかなあ?、と一般人の私などは思ってしまいます。
手術は、必ず受けられるわけではない
犬が白内障になったとしても、どんな犬でも白内障手術を受けられる
私などは、上記のようなイメージがありますが、実際は、そういうわけではありません。手術を受けるには可能な限り、病院側が失敗を避けるということで、厳格な患者(犬)の健康状態などの基準があって、これを満たさないと白内障手術を受けられないそうです。例えば、重大な眼の病気が既に併発しているとか、などです。ですので、飼い主が、愛犬の手術を希望しても、犬の白内障手術を受けられる犬というのはかなり絞られてしまう、そんな状況のようです。
このあたりのことは、既に記事にしておりますので、参考にしてみてください。→ こちら
手術しても一定の割合で失敗する。しかも1割の失敗率とか…
ヒトの白内障手術の場合、ほとんどの場合、成功するようです。ネット情報によると、ざっと失敗率は1000人に一人ということらしいですが、これだと、かなり高い失敗率なので、実際にはもっと低い値ではないか、と思います。それでも、ヒトの場合でも、術後不良(例えば、眼に違和感がある、疲れやすくなった、など)に陥る人は相当いると思われます。
犬の場合、白内障手術の失敗率は、ざっと、10頭に1頭だそうで、ヒトの場合の100倍の失敗率です。この10%の失敗率というのは強烈です。飼い主が良かれと思って、愛犬に白内障手術を受けさせたら、失敗し、愛犬の眼の調子が悪くなったり、最悪の場合、視覚喪失になるということです。愛犬に再び視界を与えてやるつもりが、高額な費用を払って、全く逆に、見えなくしてしまったというわけです。
このあたりのことも、既に記事にしておりますので、参考にしてみてください。→ こちら
犬の白内障手術はよほど、慎重にすべき
何も知らない人は、手術すれば、全部ではないにしても、たいていの「犬の白内障は治る」と考えているのではと思いますが、実はそうではないということです。ヒトの場合は、白内障手術を受ければ、大抵、治るというか、正常に視界が取り戻せるけれども、これと違って、犬の場合は、手術をしても、治る場合もあるけれど、うまくいかない場合が、相当あるということを、頭に入れて愛犬の手術を決心すべきでしょう。