
ここに書いてあること
シーナックの場合と同様に、今回、クララスティルの口コミ、レビュー内容をもとに、クララスティルの犬白内障への効果の分析を試みています。
クララスティルも「クララスティルは効かない」「治る」と意見が分かれますが、そんな個人の意見などではなく、多くのデータをもとに、クララスティルの犬の白内障への効果の傾向をお示しします。
これで、日本で知られている3つのNAC目薬の、キャンシー、シーナック、クララスティル(←今回!)のデータが揃います。ここまでの分析をやっているのは、この私のブログぐらいで、他ではどこにもない、と言ってもいいでしょう。
今回はデータ解析の内容と、結果の概要です。
使用したデータについて
今回の検証で使用したデータの内訳は、以下の通りとなります。
基データの概要 | 下記販売ショップのクララスティルのレビュー・口コミ内容から、 犬白内障への効果を読み取り、データとして使用した。 |
データ参照元と データ数 | ・オオサカ堂 (全データ数 207、内有効データ数 n=20) ・うさぱら (全データ数 314、内有効データ数 n=138) 有効データ数 計 158 |
データの 選別方法 | クララスティルに関する口コミレビューの内、犬に使用したもののみを 取り出した後、犬白内障への点眼効果が判別できるもののみを選別し、 その改善効果を、下表の基準に基づいて、判定を行なった。 |
また、対象のデータの犬白内障の改善レベルの判定は下表の基準に従って行なった。
症状の変化 | 点数 | 内容 |
改善 | 5 | 犬の白内障が改善した。 |
やや改善 | 4 | 犬の白内障がやや改善した。 |
不変 | 3 | 犬の白内障の状態が変わらなかった。 白内障の進行防止が実感できた場合も含まれる。 |
やや悪化 | 2 | 犬の白内障がやや進行した。 |
悪化 | 1 | 犬の白内障が進行した、または、 目薬の使用により目が炎症(充血)を起こした。 |
なお、各レビュアーが付けている星の数は、全くあてにならないので、参考にはしていません。
クララスティルの効果、結果の概要(ライトクリーンとの比較)
上記の手法でデータを分析し、シーナックの犬白内障への効果について以下のグラフで示しました。比較として、従来薬のライトクリーン(千寿製薬)も示しました。

クララスティルの犬白内障への効果(New!)
既出のように、ライトクリーンでは犬白内障の改善が見込めないのに対して、クララスティル(グラフ内、緑色のバー)の場合は、ライトクリーンに対して「やや改善+改善」の割合が多くなっています。
クララスティルの「悪化+やや悪化」の割合がライトクリーンのものよりやや多めとなってはいますが、クララスティルはライトクリーンよりも犬白内障への改善効果があることを示しています。「やや改善+改善」の値は、明確にライトクリーンよりもクララスティルの方が割合が高いので、その改善効果があることも明確であることがわかります。
まとめ
クララスティルもシーナックと同程度に、従来目薬のライトクリーンよりも犬白内障に効果があることがわかると思います。
NAC目薬のキャンシー、シーナック、クララスティルを比較で、どのような犬白内障への改善効果の違いがあったかについては、別途、まとめて