
ここに書いてあること
Nアセチルカルノシン系目薬のシーナックが、キャンシーと比べて何が違いがあるのかについて記事にしています。サイトの販売サイトの説明では、シーナックはキャンシーと「ほぼ同じ成分」のNAC目薬として書かれていますが、本当にそうなのか?、他に違う点は何か?を比較してみます。
シーナックとキャンシーの比較
製品に付属の説明書をもとに、シーナックとキャンシーの仕様を並べてみました。
商品名 | シーナックC-NAC (カルボキシメチルセルロースナトリウム & Nアセチルカルノシン目薬) | キャンシー CAN-C (抗酸化Nアセチルカルノシン入りの潤滑剤点眼剤) |
成分及び分量 | カルボキシメチルセルロースナトリウム 3mg Nアセチルカルノシン 1%W/v グリセリン 10mg 安定化オキシクロロ錯体 0.005% w/V 精製水 | グリセリン 1%w/v カルボキシメチルセルロース 0.3%w/v ベンジルアルコール 0.3%w/v Nアセチルカルノシン 1%W/v ナトリウム 重炭酸塩 適量、 ホウ酸 適量 |
効能又は効果 | 説明書には記載なし | (適応)目への軽度の刺激、 太陽光や風への暴露による刺激の 一時的な緩和のために、鎮静点眼剤として。 |
用法及び用量 | 各眼に1~2滴を、1日1~4回点眼する。 または、眼科医の指示に従う。 | 各眼に1~2滴を、1日1、2回点眼する。 医師の指示がない限りは1日4滴を超えてはならない。 |
副作用 | 説明書には記載なし。 | 1%ぐらいの人には刺すような痛みがあるかもしれない。 点眼による刺激は稀で、使用により収まってくる場合もある |
保管上の注意 | 25℃以下で保管すること。凍らせないこと。 子供の手の届かないところに置くこと。 | 冷蔵庫で保管し、凍らせないこと。 |
容器の形態など | 10mL容器 1本 | 5mL容器 2本 |
製造販売元 | Vivimed Labs Ltd , UK | Profound Products , UK |
販売 | INTAS PHARMACEUTICALS LTD. , INDIA | - |
シーナックは、キャンシーと成分は全く同じではない
「シーナックの成分は、キャンシーとほぼ同じ」と書いている販売サイトもありますが、こうして比較してみると、主成分はおおよそ同じかもしれませんが、他の添加成分が違っていたり、入っていないものがあったりして、全く同じではないことがわかります。
キャンシーの特許の請求範囲をちゃんと調べていないのでなんともいえないですが、シーナックの成分は、特許の請求範囲を避けた形で、成分を選んでいるのではないかと思います。
これらの成分の違いが、どのような影響を与えるのか知る由もありませんが、全く同じではないことは留意しておくべきでしょう。
シーナックは、用法は書いてあるものの、効能や副作用や注意事項などの記載がありませんので、ただ作っているだけ、という、そんな感じがしました。また、特許やライセンスについての記載もありませんでした。クララスティルにはIVPからライセンスしてもらった旨の記載がありました。
シーナックはキャンシーよりも安価に購入できるのはメリットです。販売サイトの情報をよく確認して購入、使用を判断しましょう。
ペットくすりさんなど、ペット薬の個人輸入販売サイトで入手することができます。↓
下記のリンク(ペットくすりさん)から、シーナックのレビュー(かなり、前向きです)を見ることができます。↓
ペットくすり