ここに書いてあること
以前の記事の続きで、シーナックの口コミから分析した、シーナックの犬白内障への効果についての続きです。今回は、シーナックの効果のうち、「やや改善」と「改善」と判断したケースの傾向を解説します。
「やや改善」の場合、どうなるのか?
「やや改善」は、次のようにレビューに書かれたものをそのように判定しています。
- 犬の眼に「キラキラ感」が出てきた。これ以外では「ピカピカ」「目の輝き」などと表現している場合もある。
- 点眼前は、見えなくてよく物にぶつかったり、ほとんとじっとしていたが、点眼後には、物にぶつからなくなった、遊ぶようになった。
- 眼の濁り、白濁が以前より少なくなった。
実際に患者(犬)を確認ができないので明言は難しいのですが、次のような状況になっていると推測します。↓
これらは、白内障により犬の目に薄く濁った部分のものができて、犬の視界の妨げになっていたものが、シーナックの点眼により、透明化した現象をさしているようです。ただし、透明化できたのは薄く白濁化したように見える部分で、まだ、本体の濃い白く白濁した部分は残ったまま、という状態でしょう。
それでも点眼で、その「うすい白濁」が透明化したので、以前よりも犬がよく見えるようになり、結果として、「目がキラキラしてきた」「以前よりも動きがよくなった」とレビューに書いておられるようです。
以下に、「やや改善」の場合のイメージを描いてみました。

「やや改善」の場合、上図のように、シーナックの点眼により症状が軽くなり、以前よりも視界がよくなっているという状況でしょう。
我々がさらに知りたいのは、点眼をもっと続けていってどうなったか、ということになります。レビューからは、報告時点での目の状態しか書いていないので、それ以後、どのように推移したのかはわかりません。点眼を続けていくと、さらに正常に近づいたのか、あるいは、少しだけ改善して、それ以上の症状改善ができなかったのかは、残念ながらわからないです。
「改善」の場合、どうなるのか?
「改善」の場合は、レビューの内容から、ほとんど目の白濁が透明化したと読み取れるものです。
これも、以下に「改善」のイメージを描いてみました。

「改善」の場合、レビューを読んだ感じでは、どのケースも、犬の白内障の症状がそれほど重くない、軽い場合に、シーナックの点眼を行なうと、症状が改善して、犬の眼の白濁がほとんどなくなってしまうという感じです。
犬の眼が、白内障で真っ白になった状態から正常状態に戻るケースがよくあるのかどうかは、わからなかったのですが、一件だけ、それに該当するレビューがありました。以下のリンク(うさパラのレビュー)から、2019-06-04 の日付のレビュアーの方を探してみて ください。↓
C-NAC(クララスティルと同内容)犬の白内障をNAC目薬で治そうとするならば、やはり、犬の白内障が軽い状態で、NAC目薬を点眼することは重要なことでしょう。